2011年7月アーカイブ

CIMG0587.jpg 今年も山鉾巡行が近付き、すでに数日前から山や鉾がそこここに待機している。写真は奥が黒主山で、手前はここぞとばかりに自己宣伝に努める帯屋(?)の展示染物。このところ連日35℃程度まで気温が上昇。


 ノースロップ・フライとは(綴りも違って)何らの縁戚関係もないらしいイエール大学フライ教授の講義動画は、YouTubeですでに半分くらい視聴した(or字幕をなんとか読んだ)のだが、この人物なかなか曲者というか、黄色人種やユダヤ人、非キリスト教徒(?)に対して何か胸に一物あるのではと疑わなくもないわけなのだが、いわゆるデリダ登場の衝撃が生み出したイエール学派のまさに震源地に長く居たということもあり、講義内容はなかなか面白い。デリダ自体とは微妙な距離感で(やや嫌ってる?)、むしろイエール学派の元締めであるポール・ド・マンの方をこそ崇拝している感じかもしれない。
Introduction to Theory of Literature with Paul H. Fry.jpg さきの自作のCGIスクリプトを使ってダウンロードした全26回分の講義の字幕を整理してまとめ、表紙や目次をつけ、それっぽくPDFの電子書籍のようにしてみた。結局全体で200ページ(80万字位)になって、おそらく平均的なペーパーバック一冊と同じくらいの文章量になっている。講義によっては曜日が違ったりしている感じの発言も中にあり、シラバスとしてどうなっているのかよく分からないのだが、量的に見て通年の講義と同等であろうと思う。文字に起こしてくれているのは学生アルバイトとかなのだろうか、たまに間違いがあったりするのはご愛嬌。
 一口に日本の大学の文学理論の授業の水準と言っても、かなり幅があるに違いないけれど、たとえば小説風に大学の文学理論の講義風景を紹介した筒井康隆の『文学部唯野教授』などと較べると、格段に(主観的に最低2レベルくらいは)フライ教授の講義の方が勝っているような気がする。教える側だけでなく学生の質が高いということもあるのだろうが、ただフライ教授は突然フランス語やラテン語で喋り始めたりして(学生たちはああいう箇所を理解できているのか??)、私などは困惑するばかりになるのだけれど。
 直接関係ないのではあるが、かなり以前、慶應SFCがネット上に提供する濱田庸子教授の『パーソナリティ発達論』を自分として熱を入れて視聴していたことを思い出した。私が視聴していた頃はメールアドレス登録制だったと思うのだが、今は誰でもアクセスできるようになっているようだ。ただし、この当時のストリーミング動画の形式は古いリアルビデオなのでやや注意が必要。私は濱田教授の講義3期分を見通し、更にそれらをファイルとしてローカルに落としてDVD-Rに焼いてすらいる。あと、慶應SFCは、コンテンツ開放前提で特に自前のサーバに固執する理由がないなら、YouTubeに専用ページを買った方が安いしバックボーン的にも機能的にも充実すると思うのだが。

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