紙屋川とソメイヨシノ

CIMG0829.jpg しつこい風邪で、どうにも低調な寒い春。
 写真は12日撮影。右上に僅かに見切れているのは手前にある枝垂桜。

 なんだかよく分からないのだけど、日本の一般会計の税収は、消費税新設後2年程度はやや上がって、その後漸減し始め、税率が3%から5%に増えた直後にはむしろ顕著に下がったようだ。もしも、このたび目論まれる消費税増税で税収が下がって、社会不安が増し、その他不景気やデフレスパイラルの末に(より本格的な)恐慌に突入したらひどい話だ。
 増税→景気低迷→税収減→更なる増税→更なる景気低迷→更なる税収減→??
 消費税増税では日本の公的社会保障制度を支えるのは原理的に無理であるとするような考え方もあるようだ。原理的に、である。つまり、どれだけ上げようと支えきれない、という意味である。将来積み立て方式あるいは放任主義にすることを念頭におく考え方なのか、消費萎縮や奇形的な人口ピラミッドのこともあるだろう、まがまがしい論である。
 仮に、日銀が毎年10兆円分ずつ市中等から国債を買い取って焼却炉にくべる作業を100年続けたら、1000兆円分の負債が「表面上は」きれいに無くなるわけだが、ちょっとでもそれをするとハイパーインフレになると主張する人もいるようだ。あるいはそんな気もするが、アメリカはすでにFRBの引き受け分がかなりの割合であり、高橋洋一氏などは自分こそが財務省当時に日銀引き受けを割り当てる担当だった等発言しているようで、程度によるのかもしれないが引き受け自体は日本でも既成の方策ではあるようだ。
 先日京大院の藤井聡教授がニコ生の『さくらじ』に出ていて面白かったが、ADHDのイメージが藤井氏の言動に一々重なってくるのをその都度ひっぺがさねばならないのが面倒だった。震災復興のこともあり藤井説のような大型公共事業による景気浮揚効果に対する期待がいや増すが、見終わって、色々威勢のいい藤井氏が財源論にはほぼまったく言及しなかったことに気が付いた。

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