Take it over!

CIMG2569.jpg Kernberg, Otto F. "Object Relations Theory and Clinical Psychoanalysis"のペーパーバック版がアマゾンでめちゃ安だったので衝動買い。今日届いた。kindle版に付属する辞書機能はなんだかんだで便利で、紙の本だとそれが利用できないわけだけれど、何とかちびちび読んでゆく予定。英語をやってる人で常にちびちび読み継ぐ原書を持つようにしている人は少なからずいると思うけど私もそのタイプ。こないだ先代をエピローグまで読み切ってしまったのでこちらに鞍替え予定。
 写真のもう一方の本は図書館で借りているD.W.ウィニコット 『情緒発達の精神分析理論』で私の対象関係論ばやりが明瞭。意欲問題がらみで、ウィニコットの素朴な『偽りの自己』『本当の自己』が印象に残る。『偽りの自己』とは他者への服従により形成されている自己のことでこの割合が多いと病的ということのよう。大人の社会は固定化した主従関係やあるいは互いに服従しあっているような場合もあり、さらには支配している側が必ずしも自由とは言えないこともありそうで単純ではない気もするが、幼少の自己の形成期としてはエッセンシャルな作用をもたらす。治療後50歳でようやく自分の人生のスタートラインに立ったとする女性患者の症例など。

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