このところPTSDの本読んでいたんだけど、面白いというか、もっと前に読んでおくべきだったかもしれない。いや、それはそれでタイミングじゃなかったかな。
カーディナーの『戦争ストレスと神経症』はPTSD概念の起源とされる古典で、修正フロイト派として二時代くらい前の手法によって、戦闘でメンタル的におかしくなった(含:失神・てんかん・チック)兵士たちを分析している。1940年代に書かれた版なので古いのは当たり前だが、当時情熱をもって書かれた教科書のような風情でむしろ刺激を受けた。
スティーヴン・ジョゼフの『トラウマ後成長と回復』はそれが過ぎ去った後に危険に気づいてもPTSDは発生しうるというか、認識こそが心的外傷の本質であるようなことを述べていて特に説得的だった。あとPTSDとBPDの類似性を強調する勢力があることを紹介していて(BPDは過去に虐待を受けていることが多い)、いわゆるスプリッティング理論に微妙な違和感を持ってきた私としては、我が意を得たりと言いたいところだったが、残念ながら表面的な紹介以上の詳しい説明はなかった。私は二極的な価値観を背景にして発動する暴力が被害者内にスプリッティング的なものを生むのではないかとずっと疑っている。
さっき、ある(半?)芸能人の個人配信をなんかの拍子に迷い込んで観ていたのだが、視聴者が多くないためか、寄せられるコメントほぼすべてに反応してゆくスタイルで、一人だけ執拗に自分の仕事に関する話題を出そうとする人物が視聴者の中にいて、その人物のコメントに差し掛かると暗黙のルール上どうしても反応せざるを得ず困った感じになっていた。問題のコメント者が意図的な「荒らし」なのかそれとも例えば発達障害気味だったりする人なのか、判別は難しいと思ったのだが、悪意はないようにも思えた。最終的に配信者は『自分がお金をかけて放送機材をそろえて忙しい時間を割き配信しているのでそういった話題はご自分のチャンネルでされては』というような趣旨のことを柔らかく何度も(なかなか了解しなかった)言い含めて、結局問題の人物を自発的に退場させて全体の雰囲気もそう壊さず丸く収めてしまった。
そこまで感心するほどではないにせよ、コミュニケーションに対する信頼の度合いについて、自分との差を感じてしまった。2・3度言って伝わらない場合に私はなおあれほど忍耐強くコミュニケーションの余地を探ろうと出来るだろうか。
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