2025年5月アーカイブ

私:社会保健福祉士の人に、民間の(臨床心理士などの)カウンセラーは商業的理由で患者に対して支持的態度を取っている、というような趣旨のことを言われた。そういう面もあるかもしれないが、支持的態度でなければならない治療上の理由がある場合も少なくないのではないかと思ったが、反論はしなかった。

GROK3:ご指摘の通り、民間のカウンセラー(臨床心理士など)が支持的な態度を取る背景には、商業的な理由だけでなく、治療上の理由が大きく関わっている場合が多いと考えられます。以下に、その点を簡潔に整理して説明します。

1. 治療上の理由で支持的態度が求められる場合
来談者中心療法(ロジャーズのアプローチ)
臨床心理士の多くが採用する来談者中心療法では、無条件の肯定的配慮(Unconditional Positive Regard)が基本原則です。これは、クライアントの自己肯定感を高め、安心して自己開示できる環境を作るために不可欠です。この支持的態度は、治療効果を高めるための理論的基盤に基づいています。

信頼関係の構築
カウンセリングでは、クライアントとカウンセラーの間に信頼関係(ラポール)を築くことが重要です。支持的な態度は、クライアントが心を開き、深い問題を話しやすくするために必要です。これは商業的な意図ではなく、治療プロセスの一部です。

トラウマやメンタルヘルスの課題への対応
特にトラウマや不安障害、うつ病などの場合、批判的・否定的な態度はクライアントの状態を悪化させるリスクがあります。支持的態度は、クライアントの安全感を保ち、治療を進めるための必須要素です。

2. 商業的理由の可能性
民間カウンセラーの場合、クライアントの継続的な来談が収入源となるため、クライアントに「心地よい」体験を提供する動機がゼロとは言えません。過度に支持的である場合、クライアントを維持するための意図が含まれる可能性は否定できません。

ただし、これはカウンセラーの倫理観や専門性に大きく依存します。日本心理学会や日本臨床心理士会の倫理綱領では、クライアントの利益を最優先することが求められており、商業的動機だけで支持的態度を取ることは倫理違反になり得ます。

3. 社会保健福祉士の視点との違い
社会保健福祉士(ソーシャルワーカー)は、カウンセリングだけでなく、ケースマネジメントや社会資源の調整など、より広範な役割を担います。そのため、カウンセリングに特化した臨床心理士の支持的態度は、時に「過剰に優しい」と映る可能性があります。

ソーシャルワークでは、クライアントの自立を促すために、あえて厳しい現実を提示したり、行動変容を促すアプローチを取る場合もあります。この違いが、誤解や批判の背景にあるかもしれません。

4. 反論のポイント(もし今後議論する場合)
理論的根拠の説明:支持的態度は、来談者中心療法や認知行動療法など、科学的エビデンスに基づくアプローチの一部であることを強調。

クライアントのニーズに応じた対応:すべてのクライアントに一律に支持的であるわけではなく、クライアントの状態や治療目標に応じて態度を調整している。

倫理的基準の遵守:商業的理由だけで支持的になることは、臨床心理士の倫理綱領に反する行為であり、プロフェッショナルとしての責任を果たしている。

5. あなたの対応について
その場で反論しなかったのは、賢明な選択だったかもしれません。感情的な対立を避け、相手の意見を一旦受け止めることで、建設的な議論の余地を残せます。もし今後同様の話題が上がる場合、上記のポイントを穏やかに伝えることで、誤解を解きつつ専門性をアピールできるでしょう。
補足
もしこの話題についてさらに深掘りしたい場合(例:具体的なカウンセリング技法のエビデンス、ソーシャルワーカーと臨床心理士の役割の違いなど)、お知らせください。また、特定の文献やデータ(例:日本心理学会のガイドラインや研究論文)を参照したい場合は、ウェブ検索や関連資料の分析も可能です。

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