法学者の日本語に閉口

 何なのだろう。さほど金にならない書籍執筆には労力を掛けたくないということであろうか、それとも元々国語能力が低いのか、あるいは法学を勉強しているうちにその能力を失っていくといもいうのであろうか。法律系の資格予備校が出版している参考書類に比べてもかなり質が低い。
 
『日本国憲法 第3版』 松井茂記
 主に大学の法学部生のための教科書として書かれてあるらしいのだが、これ以上律儀に読み進めるのは時間の無駄であると思い、半分ほどで諦める。
 以下理由。
・説明省略の不自然な濃淡
・直接に関係する修飾語と被修飾語の距離を短くしようとする作文上の基本的な配慮が希薄
・複数の文に分けた方が分かりやすいのに一文につなげて無駄に長くする
・冗語の非常識な多さ
・時に読点を多用しすぎて文意が不明になる
・全体に漂うやっつけ仕事的な雰囲気

『現代の法学入門』 山上 賢一
 まったくの入門書ということで、上の本よりはまだ読みやすかったが、最後の二章くらいに破綻した文章が多いと思ったら、山上賢一氏自身の担当章だった。

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