右の写真は、平安京の心臓部に当たる大極殿があった場所にある公園内の石碑と満開のソメイヨシノ。
遠山啓の復刊本『数の不思議』(2014)を読んでいたのだが、ユークリッドの互除法が出てきてひどくなつかしかった。大学の一般教養で選択した数学の授業で、あっちに寄り道こっちに寄り道しながら半年をかけて、ユークリッドの互除法にまつわる証明をやった。途中でカントールの対角線論法まで出てきたのを覚えている。
実は(!?)最大公約数が分かれば最小公倍数が計算で出せる。例えばふたつの数がもととなる場合、それらの最大公約数で自らを割った商をもう一方の数に掛ければいいだけなのである(ただしこれの証明がややこしい)。どちら側の数からやっても答えは同じで、それが双方の最小公倍数。こういうのは理系の親の家庭などではこっそり子供に教えているものなのかもしれない。
普段からマントをはおりただでさえキャラが強いのに授業中はさらに必ず白手袋をする(チョークが手につくのが嫌だったのではないかと思う)ので、まるで魔界の執事かなんかみたいな先生だった。楽しかった。
懐古。
風邪が抜けず、機嫌もよろしくない。
4月に入って今日(1日はさほどでもなかった)ネット広告がすさまじい落ち方である。半減?
PTSDはもととなるレアな悲劇がとっくに終息していても症状が持続する。生理学的にはたとえば海馬の萎縮などが言われるのかもしれないが、彼らのロジック的には平穏の不確実性(また起こるかもしれない,etc)と無限感覚(恐怖の基盤としての)のバリエーションだと思う。
これは禁句だと思うのだが、ネットがつまらない。
結局テクノロジーの進歩が与えた「状況の新しさ」が面白かっただけで、人間の方は何も新しくないし面白くもないし美しくもない。
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