私は去年から一貫してヒラリー・クリントンが次の米国大統領になると予測しているけれど、彼女がいい大統領(あるいはアメリカ合衆国のいい時代を統治する大統領)になるとはあんまり思っていない。彼女を政治的に支持しているわけでも別にない。単に状況的に彼女だろうと、おそらく多くの凡庸なアメリカ人のようになんとなく予感しているに過ぎない。
CBSは元々やや民主党寄りらしくスティーブン・コルベアも個人的にそんな感じで、レイトショーはクリントン上げ&トランプ下げを胸焼けがするほどにしつこく繰り返している。コメディアンが常に反権力でいなければならないわけではないだろうが、あれほど露骨に態度を鮮明にしてしまっているコルベアはいざ実際にヒラリー政権が始まったら(その蓋然性はかなり高いわけだが)どういう言論的ポジションをとる予定なのか訝しく思える。
ヒラリーの背後には民主党を支持する素朴な民衆の大部分とアメリカ巨大資本の大部分が付いている。あと反トランプ勢力も。負けようがない。
A wolf in ewe's clothing?
デジャブのようだが、マーティン・スコセッシの『沈黙』は
薬物中毒の噂もある窪塚洋介が筆頭脇役のキチジロー役らしいけれど、諸々ちゃんと出来ているのか心配。
たぶんBivi二条で観ることになると思い、先日ムビチケのサイトで買い方を眺めていた。座席予約はオンライン前提で、これは利便性は高まってるんだろうけどユーザーの間口はあきらかに狭まっている気がする。オンラインじゃない人は同額でカード(or紙の前売り券)を買っても当日座席指定で必然的に隅に追いやられるシステム?なんでこんなやり方なんだろう。オフライン組もムビチケカードを買う時点で店員の操作する端末経由で座席予約できるようにすればいいのに。
近年のヒット作品がアニメ中心とか若年層向けに偏ってるのはこれが一因じゃないのか。デモグラフィック的に高齢者が映画館に集まるインセンティヴは低くないはずだと思うのに、オフライン層切り捨てでは仮にアニメが多少伸びたとしても頭打ちになるに決まってる。あと前売りの割引率のようなものもムビチケシステムになってから低下しているらしい。
【追記】2016/09/04:
訂正。
座席指定の「お座席指定チケット」は鑑賞日当日だけではなくて二日前から前売り券と交換できるらしい。一応多少の猶予はあることにはなる。
http://help.tohotheater.jp/faq/show/119?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=63&sort=sort_access&sort_order=desc
【追記2】2016/09/13:
日本の公開時期がアメリカとはずれて、2017年になるみたいだ。最初にこのエントリーを書いた時はそこのところどうなるのかよくわからなかった。
まだまだだぁ。
・窪塚洋介&浅野忠信&小松菜奈らも出演!M・スコセッシ最新作『沈黙』公開決定
【追記3】2016/09/29:
またまた情報が変更。
下記英国メディアの記事の文意としては、2017年アカデミー賞の権利取得のため(アメリカで)今年12月23日に限定公開して、翌年本格公開するみたい。要はまたずれ込んだ。このエントリーの最初の11月公開の情報はGoogleによる(映画タイトルを検索すると公開時期が表示される)ものから引いたと思う。
それにしても本作は制作でのトラブル多発から始まって相当ドタバタしている。まだまだわからない、かも。
・Martin Scorsese's Silence will open in time for awards run
最近英語学習が文法に回帰して文法書みたいなものを幾つか読んでるんだけど、"sun"に定冠詞がつく理由についてネイティヴと予備校教師でぜんぜん違う解釈を与えていてげんなり。前者は、我々の太陽は宇宙にたくさんある太陽(恒星)のうちのひとつだからtheがつくと述べ、後者は単に太陽は唯一無二だからtheがつくなどと説明。
しかし双方ともその解釈の出典はない。
Sigh.
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