・朝日新聞、慰安婦報道取り下げ英文記事で検索回避の設定 指摘受け解除、「作業漏れ」と説明
https://www.sankei.com/politics/news/180824/plt1808240031-n1.html
いわゆる慰安婦問題で、吉田清治の空想を広めた朝日新聞を責めるケースが日本社会に多発しているわけだが、私はずっとこの現象に違和感を持ってきた。太平洋戦争時の朝日新聞を引き合いに出すまでもなく、新聞に書かれていることが事実であるという保証などどこにもない。それらはほとんどポエムのようなものであり、記事は事実のときもあれば絵空事のときもあるだろう。その朝日新聞が始めた連作ポエムのような慰安婦キャンペーンを真に受けて、軍の命令による強制連行等を認めたようにも受け取れるよう作文した奇妙な談話を、あろうことか政府の官房長官が発表してしまったのが、この慰安婦問題の実質的な端緒なのだ。
朝日新聞をなにかの権威だと思いこんでいる人には、朝日新聞を東京スポーツ新聞に置き換えてみると私の感覚がよく伝わるかもしれない。
このように、今日的な慰安婦問題を生じさせたのは純粋に政府の側だとすべきなのにもかかわらず、ある種の世論は執拗に朝日新聞を指弾する。朝日新聞はいつもの調子で炎上商法よろしく適当なことを書き殴っていたのに過ぎず、しかも当時の役人の内部調査では朝鮮半島における軍による強制連行の証拠は見つからなかったとされたのに、狂気にも近い跳躍によって、宮沢内閣はあらゆる責めを認めたようにも受け取れる官房長官談話を許容したのである。指弾したいのなら当時の日本国政府に対してすべきなのだ。
社会的な圧力あるいは盲信的なファンの手前、朝日新聞は吉田証言を広めたことをつい何年か前に謝罪したわけだが、こんなことは商業倫理上、100歩譲ってもメディア倫理上の問題であって、現実に生じた国際問題とはまったく別次元のささやかな話でしかない。この問題にお墨付きを与えわざわざ国際舞台に引き上げたのは日本国政府にほかならない。
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