心的等価

 メンタライゼーション系の論文を読んでいて気になったので、短い上に本文だけですが英語版Wikipediaの"Psychic equivalence"の拙和訳です。


心的等価

 心的等価は 心の内容と外界の間に境界が引かれていない、つまり思ったことが自動的に真実になると仮定される、心の状態を表している。

目次
1 起源
2 後の人生で
3 関連項目
4 参照
5 外部リンク


起源
 心的等価は、内的・外的世界双方への反省であるメンタライゼーションの能力につながる、幼児期における原初的な心的状態である。例えば、心的等価モードでは、子供がクローゼットの中にモンスターがいると考えたなら、本当にクローゼットの中にモンスターがいるものと信じている。心的等価は、それ故、世界の具象的な理解の形式であり、代替となる観点への好奇心を全部ブロックしてしまう自己確信なのである。


後の人生で
 心的等価は、後の人生では、夢や妄想、またトラウマにおけるフラッシュバックの過程で再出現する。それは外的現実と心の内容との差異に対する自覚の一時的な喪失を伴う。PTSDにおいてはその人は(おそらく何年か後に)、適切な視座を完全に失って、元のトラウマ状況に実際に戻っていると確信する。

 防衛的な偽りの自己が心的等価の不安を防ぐために幼児期から構築されている場合、後の自己愛構造の崩壊は心的等価の迫真性による恐るべき衝撃の再現を導きうる。


関連項目
(省略)


参照
(省略)


外部リンク
(省略)

(Translated from the article "Psychic equivalence" on Wikipedia)

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