Windowsの文字入力モードの切替はいつまでトグル方式がデフォルトなのだろう。「半角/全角」キーを押すことで入力モードを順繰りに変えてゆく方式のことであるが、この方式は、そもそも現在どの入力モードなのか分からなければキーの無駄押しの連続になる可能性がある。
 現在の入力モードを記憶なり確認なりしなければならないトグル方式が不効率なやりかたであることはネットで多くの人が非難していて私も同意するが、一応キー設定をカスタマイズすることで簡単にかつかなりな程度この泥沼を回避することができることはできる。
 私はキーボードの「変換」をIMEオンに、「無変換」をIMEオフに割り当てている。現在の入力モードが何であれ、とりあえずこのキーを押せば、次からは目当てのモードで入力できるというわけで、面倒さの根源である入力モードの記憶や確認から解放される。これはほぼMacintoshと同じ形であろうかと思う。
 Windows10ではある時から、ウィンドウがアクティヴになったときに「あ」や「A」の文字が画面中央に表示されて現在モードが分かるようになったのだが、視覚的にうるさいため人間に対する負荷としては微妙な感じで、私はこの機能は使っていない。以前にも書いたが、現在の入力モードはテキストエリアのカーソルバーの形状で判別できるようにすればいいだけのはずだ。
 英語のような直接入力圏のWindows利用者と比較した場合、我々は余計な労力が要求されるだけ作業効率がいくらかでも劣ることになる。一回一回はわずか数秒程度の遅れでも、これが莫大な人数の上に何十年あるいは一生続くと考えると小さな話ではない。
 奇妙なのはLinuxの日本語ディストリビューションでもトグル方式のIMEが採用されていることだ。有志が自由に作れるOSのLinuxで、なぜわざわざトグル方式を採用する必要があるのか理解に苦しむ。カーソルバーのデザインを可変にすることも彼らには容易なはずだ。各ワープロソフトや付属IMEも同様。


追記(2020/03/14):
 もっと英語力があれば、Linuxについては最初から英語でインストールして英語メインで操作をするのだが、そこまでは無理。

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 暖冬で出足がいいからなのか、本殿から楼門まで行列の人で飽和していたため(0時過ぎであんなの初めて見た)、参拝せず帰宅。おみくじも引かず。

CIMG3111.jpg


追記(2020/01/02):
 今日の夕方に再び北野天満宮に行って、お祈りしおみくじもなんとか引いてきた。2日となるとさすがに行列は三光門までで、30分程度で参拝できた。


追記2(2020/01/12):
 「始めて」→「初めて」以外に誤字がもう一個あったので訂正。「楼門」を「桜門」と書いていた。残念ながら書き込む時点で「桜門」だと思いこんでいたので、私側から見れば、誤字というより単に思い違いだと思う(しかも以前にも同じ間違いをした気がするのでまるで成長がない)。いかにこの種のことに興味ないかということは一応あるのだが、それ以前の要素も影響していると思われる。
 長くこのブログを読んでいる人が存在しているとは思えないが、仮に存在していると、奇妙に思うことがあるかもしれない。

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シャーンドル・フェレンツィ『臨床日記』(みすず書房)

 シャーンドル・フェレンツィは昨今のトラウマ派の草分け的存在で、外傷分析への傾倒を放棄したフロイトに反旗を翻したフロイトの直接の弟子。
 以下は抜粋で、※印は私の注釈。


p131
この容疑〔※分析をする側がその過程でサディスティックな満足を得ようとするのではないか〕を立証し実証するものとして、フロイトが、明らかに私の口の固さを計算に入れてのことだが、私の前でもらしたある発言を思い起こさねばならない。「患者どもはろくでなしだ」。患者のよいところは分析家を生かしてくれることだけで、分析家の研究材料だ。われわれ分析家が患者を助けることなどできない。治療へのニヒリズムと言うしかないが、それでもこのような疑念は口にせず患者に希望をもたせれば患者は網にかかるものだ。


p255
〔※『エディプスコンプレックスの見直し』というタイトル内〕両親への固着、つまり近親姦的固着が、自然な発達の結果とは思われず、外から心に植え付けられたもの、つまり超自我の産物である症例はけっしてまれでないが、本例もその一つだろう。


p269
息子が成長すれば父は死なねばならないという不安感が無意識内で非常に強くなっていたと考えれば、いずれかの息子を自立させることへの彼の不安を説明できる。それと同時に、かつてフロイト自身が息子として父親を殺したかったという事実も指し示している。これを認めるかわりに父殺しのエディプス理論を打ち立てたが、どう見ても、それを当てはめたのは他者だけで、自らに向けることはなかった。自らを分析されることに不安があったのはそのためであり、文明化された大人に今も原始的本能衝動が存在することはなく、エディプスの病は麻疹みたいな子供の病であると考えるにいたったのもそのためだろう。


p271
要するにFr〔※フロイトのこと〕が心的外傷理論に反対するのは、彼自身の弱さを洞察することへの防衛手段である。


p274
性的能力をもつ人である父親の去勢が、自ら経験した屈辱への反応として起こったことが一つの理論構成へ彼を導き、父親は息子を去勢し、それ以降は神として息子に崇拝されるということになった。彼の態度を見ると、Fr〔※フロイトのこと〕は去勢する神の役割を演じるだけで、自身の子供時代の去勢という外傷的瞬間について何も知ろうとしない。彼は分析を受ける必要のない唯一の人間というわけである。


p304
近親姦タブーの厳格さが近親姦への固着の原因か〔※というタイトル〕

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 C-PTSD(複雑性外傷後ストレス障害)の概念は未だに米国のDSMには採用されていないが、国連のWHOの疾病分類では去年6月に発表された最新のICD-11から採用されている。
CIMG3058.jpg ジュディス・ルイス・ハーマンが『心的外傷と回復 』(1992)の中で初めて提案したC-PTSDのモチーフは社会生活に潜む継続的暴力によるものだが、それを押し進めた、彼女の影響を受けた英米カウンセラーによる、なんらかの人格障害の近親者からの被害としてのC-PTSDという最近のアイデアは、かなりドラスティックな衝撃を与える(じゃあ何でもありじゃないか的な意味においても)。
 C-PTSD概念の提唱者であるハーマンは女性であり、主張の中でも多く家庭内での(性)暴力の被害を念頭に置いているが、以前紹介したスティーヴン・ジョゼフの『トラウマ後成長と回復』でBPDとPTSDをつなげようとしていた勢力がフェミニズム方面の人々であったのも、元締めである彼女の影響が予想されるような気がする。ただ、日本語版Wikipediaではハーマン自体がラディカルフェミニストとして紹介されてはいるのだが、ソースはいまいちよくわからなかった。また記憶回復療法は(効果はともかく、また催眠術を利用せず対話によって引き出すものも含めれば)フロイトから今に至る一般的な方法のひとつであり、記憶の不正確性や事後的な改変が起こることも新しい知見ではまったくないので、日本語版Wikipediaでのこれらをひとからげに「ハーマン一派」に帰責する説明は誤っているか言葉足らずである(当時の訴訟の成り行きを根拠に過分なことまで否定しているように受け取れる)。
 最近のカウンセリング本が主張するようにC-PTSD概念を人格障害の二次被害のような領域にまで敷衍するということは、例えば、対象関係論(あるいはコフート)の原因論でよく出てくる「非共感的な母親」の振る舞い等もC-PTSDを構成するひとつのトラウマ足りうるということになるであろうが、私としては、所詮、対象関係論とトラウマ派で別のルートで同じ山を登っているだけという感じを併せ持たなくはない。ただトラウマ派が新しいのは、戦争とか刑事事件とか極端なDVの被害事例から遡行するような形で、既存の精神疾患のカテゴライズを破壊しつつ、むしろその本質により直接に到達しうる場合があるかのように思わせるところだ(本当にそうであるかどうかは留保する)。
 トラウマ派の好感を持てるところは、必ずしも「セオリー」を重視していないところかもしれない。フロイトのエディプスコンプレックスにしろ対象関係論の○×ポジションとかにしろ、精神分析の中核には必ず何らかの人間の精神発達に対する(大それた)理論化への意志があった。それらは当初かなりバカバカしい部分も多かったかもしれないが、一応時代を経てそれなりには穏当な概念に修正されてはいった。しかしそれら膨大な努力はどこまで行っても、あるいは今なお、仮説でありある種の申し合わせにしか過ぎない。トラウマ派は症状の向う側にある人間性の本質的「構造」を軽々に想定しようとしない。彼らは症状の実際的な現れ方により注目するからだ。
 振り返れば、カーディナーの頃はまだ巨人フロイトの影響が強すぎてトラウマ派がささやかにしか独自色を出せないでいた感じがする。今となっては、戦場の地獄を語るのにフロイトの概念を利用せざるを得なかったのはなんともちぐはぐな印象を与える。また、ハーマンの主張によると、フロイトは保守的な時代背景により患者の近親姦被害の訴えを嘘と決めつけたりして、PTSD的なものに深入りしないような学問的立場を選んだとされ、その意味でもフロイト理論は間尺に合わないということになるだろう。


追記(2019/11/18):
 まだ内容的にもやもや。
 記憶が部分的に失われることは解離でも抑圧でも起こる症状のはずで、医療はどうしたって何らかの対処をそれにするわけで、広義の記憶回復療法は滅亡しようがないと思われる。おそらくほとんどの精神療法は記憶回復的な要素を持っている。ハーマンが若い頃行っていたのは催眠による記憶回復でこれは催眠療法の一種と表現すべきものでもあろう。いずれにせよ、治療過程で「蘇った」記憶に裁判での高い証拠能力が認められないのは当たり前で特に驚くに値しない。ある記憶が患者にとって激烈な負の意味をもつ場合に、その記憶を意識の俎上に載せ、苦痛を取り除くことで当人が回復するということが治療にとって重大なことなのであって、記憶の真実性はもともとそんなに重要じゃない。当人がそう信じ込むなり、無意識に創造するなりして出来上がったフィクションだとしても、それを梃子に症状が治れば問題ない。
 また治療過程で不作為に醸成されたストーリーと、復讐や金銭目的等で意識的に捏造されたそれでは、さらに別の話であろう。

 フェミニズムの件はYoutubeにあったハーマンのインタビュー動画でかなりそれらしいことを言っていた。社会運動と専門分野の橋渡しを公言する彼女は、例えば、政治的意図のために患者の記憶を誘導したのではないかという疑いを持たれても仕方がなかったかもしれない。あるいはそのような不透明性が論敵に利用された面もあったかもしれない。
 精神科医たちが毎日人々の悲惨な体験を聞かされて社会的な発言をしたくなる気持ちはわからなくもないが、そのやり方はかなり注意を要するのかもしれない。


追記2(2019/11/25):
 日本語版Wikipediaのハーマンの項目がひどいのは、要は、彼女の最大の功績である『複雑性PTSD』の発見について何も述べていないところだと思う。このところ読んでいる岡野憲一郎の『新外傷性精神障害』の中でも、ハーマンは現代における拡張PTSD概念の端緒として叙述されている。しかも、後世の検証の進み具合によっては、力動精神医学から外傷精神医学への転換点としての、より大きな功績者として認識される可能性を持っていると思う。
 知識の入り口でWikipediaを見る人は多いのかもしれないが、最初にあの記事を読んでもし人物を納得してしまったとすると不運としか言いようがない。催眠療法によって引き出された記憶が裁判の証拠として不十分であることは当たり前かつ些末であり、それによって彼女の学問的価値が毀損されるものではない。

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 あまった時間が吸い込まれていくー。
 以前より安易に英書に手が伸びる感じになっている自分がちょうど呼応。
 Kindle Unlimited危険。


追記(2019/08/26):
 「英語本」と書くと英語学習の書籍か英語によって書かれた書籍かの区別がつかないので「英書」に訂正した。しかしこれだとイギリス人が書いた本みたいなニュアンスが出るような気がして微妙な違和感が残るが、辞書的には英語で書かれた書物でいいようだ。


追記2(2019/09/16):
 続けるかどうか迷ったがニケ月め突入。
 気合を入れたい。


追記3(2019/10/18):
 3ヶ月めに入っている。
 これまでNPD(自己愛性人格障害)による近親者に対する二次被害のカウンセリング本が多かったが、興味はC-PTSDに向いている。
 C-PTSDは人格障害のクラスタB全般の二次被害とも関わりがあるらしく、ある意味広い概念で個別にどうかということはあるかもしれないが共通エッセンスと捉えるべき面もあると思え、知っておいていいと思う。以前、このブログでBPDとPTSDの類似性についてちょこっと言及したが、ここに連結してくる可能性があると思う。
 ある人格障害は別の(or同じ)人格障害の被害結果である可能性もある。

 クラスタBで一般向け和書だとBPDとASPD(サイコパス含む)の書籍はそれなりにあるが、他の2つについては非常に少ないと思う。今回NPDに関する一般英書を読んでかなりの広がりと需要があるような感じで数年後には翻訳されるなり模倣されるなりしてくると思われる。あるいはそうあるべきだ。
 NPDが近親者の場合に厄介なのは、年月をかけてターゲットを自己の中に埋め込んだままにしてしまおうとすることにある。いわゆる共依存よりも一段深いより病的な同一視があるように思える。

 あと読んでる過程で自閉症とNPDの類縁性に言及している専門家(Dr Khalid A Mansour)を発見してちょっと感動した。昔私も似たようなことを考えていたからだが、とは言え、私は現在そんなに信じてはいない。この専門家も特に大きな支持を得ているとは思えないが、NPDの自閉性を知っているとどうしたってこの種のことを考えずにはいられない。しかし他者を説得するにはもっとハードな証拠が必要だ。

Concept, Diagnostic Criteria and Classification of Autistic Disorders.PNG


追記4(2019/11/16):
 読みかけのPete Walker"Complex PTSD: From Surviving to Thriving: A GUIDE AND MAP FOR RECOVERING FROM CHILDHOOD TRAUMA "は購入してしまい、Kindle Unlimitedについては今月で解約した。
 Kindle Unlimitedで読み放題に該当している作品はAmazonが仲介している独立系の出版物が特に多いのだが、それに付随して問題だなぁと思ったのは、著者の身分の信憑性が相当に怪しいことだ。一応名前にDr.とかついていたりするのだが、人物についてそれ以外何も情報がない場合が多々ある。米国のAmazonの同一書籍のページには著者の来歴(Life Coachとか)がそれらしく書いてある場合もあるのだが、さらにその情報に基づきGoogleとかで検索するとまったくなんの情報も出てこなかったりする。著者サイトもブログもFacebook上のページもないのである。
 こうなってくると著作はある意味「怪文書」である。
 利用の仕方によるとは思うのだが、私の場合、上記のようなことが度々あったため、見繕うものは見繕ったしだいたいこの辺りでいいかなという感じで、解約した。

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 Win10機が2つともシステムスキャンで破損したファイルが出てオンラインで修復したりしていたのだが、これまでの経緯も含め諸々気持ち悪いのでデスクトップの側のwin10をクリーンインストールした(私のデスクトップPCのシステムドライブはOSと限られたアプリしか入っていないので比較的やりやすい)。しかしながら、新規インストール直後でも同様のエラーが出て再びDism等で修復している。修復自体はちゃんとできているが、なんだこれは。

 どうも既知のDefenderの不具合だったらしい。
・Windows Defender Update Allegedly Breaking Down sfc /scannow on Windows 10
https://news.softpedia.com/news/windows-defender-update-allegedly-breaking-down-sfc-scannow-on-windows-10-526692.shtml

 しかし春の大型アップデートより不安が募っていたので、クリーンインストールで仕切り直してよかったかなと思っている。使えなくなっていたGigabyteのサウンドコントロールアプリが今回使えるようになったし。

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 最近身近な対人関係で長年の謎が解けたと感じるようなことがあり、なんとも言えない変な感じ。仮に謎が解けても現状に本質的な変化が現れるわけではないが、解釈に迷うような時間がなくなった感じだけはある。
 分かってみればしょうもないとも言えるのだが、なにが気づきを遠ざけていたのかと反省すると、相手の自己イメージをとりあえず尊重しようとする(誰にでもある)基本的な心の動きがネックになっていたかなと思う。しかし本人が自分はこうだと述べているのに明確な根拠もなくそれを否定することは簡単ではない。もっと早く気づきたかったけれど。

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windows7 support end.png Windows7の無償サポートが来年2020年の1月14日で終了する。あと半年ちょっと。企業向けの有償サポートは2023年までで、その間1OSごとにそこそこな金額を取るようだ
 私のWindows7ノート機は、Windows10発売前後の無償移行期間に無理やり入れてみたこともあったのだが、WMVファイルが再生できないとかグラフィック関連の何らかの不具合がつきまとうようで、そういう状態で使い続けたいとは思えなかった。
 今年に入ってからの統計でも全デスクトップOSにおけるWindows7のシェアはまだ35%以上あるようだ。MSはホントにこんな大きな勢力を切り捨てられるのだろうか。
 Ubuntuに入れ替えることも念頭に入れているが、その場合Kindle for PCが使えなくなるのが私的に痛い。今更Windows8.1に移行する手段も一応は残されているのだが、OSそのものとしての評判が良くないかもしれない。ChromeOSもUSB起動で試してみたがKindle for Androidは入らなかった(google playの当該ページまでは行くのだが、なんか蹴られる)。
 セキュリティアップデートの有無など気に留めずWindows7を使い続けるという選択肢もないことはない。しかし、サポート期限を大幅に過ぎたはずのXPで、詐欺ウィルスが蔓延したために、MSがセキュリティーアップデートを出さざるを得なかったことがあって、Windows7の場合も同様の事件が起こる可能性があると思う。


追記:
 このエントリーを書いたあとに、なんとなく検索してたら無償アップグレードがまだできるとの情報に出くわし、ダメ元でやったらできてしまった。
 しかも以前出ていたWMVの再生エラーが出ない。
 なぜうまく行ったのか、全くわからないが。
 瓢箪から駒にも程がある。


追記2(2019/6/13):
 ライセンス認証もマイクロソフトアカウントへの紐付けも問題なし。
 Windows7と10では必要スペックがほとんど変わらないはずなのだが、非力なマシンだと10の方が重いことが如実にわかる。
 バックグラウンドで動いているタスクの違いが大きいような気がする。

追記3(2019/6/16):
255%.png
 電源接続だとなぜか残り255%表示になる。ただ、逆に言うとスペシフィックな不具合(?)はそれくらいか。非力ノートPCだけど、メモリ増設したりSSDに換装したりしているので、Windows10でもなんとかかんとか使えそう。

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 随時追記。

・更新時間は2時間ほどだった(SSD)
・タスクバー周りの色調が変更された
・隠しファイルのはずのThumbs.dbがデスクトップ等に出現している
・またしてもbluetoothの再設定が必要
・Dドライブに変更していた仮想メモリは設定変更されていない
・エクスプローラーのサムネイルが短くしかキャッシュされない問題が持続しており、タスクスケジューラーの\Microsoft\Windows\DiskCleanupでSilentCleanupを再び無効にする
・生成されたWindows.oldフォルダは24.6GB


・OS起動時間が少し短くなったような気がする
・「音量ミキサーを開く」の項目の位置が変わっている
・個人設定>色>カスタムの設定はテーマを変更すると記憶されない


 個人的には影響がないが一応。
・「Windows 10 May 2019 Update」には既知の不具合が12件 ~手動更新には十分注意
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1186179.html


[2019/05/30]
 タスクバー周りの色が白・黒・カスタムで選択できるようになったのだが、白だと以下のように言語バーの項目が白色で潰れることがある。
msime.png
 テーマを使用していた場合、デフォルトとして白になり、選択の記憶もしないようなので厄介だ。
 マイクロソフトはWindows10で穴掘って埋めるようなことを繰り返しているが、迷走している感が強い。単にプログラマの雇用の維持が目的なのかもしれないと思うほどだ。

 修正パッチのKB4497935が今日一般公開されて、すでに適用した。再起動後に設定の「更新とセキュリティ」を確認するとまだKB4497935の促しが表示されていて焦ったが、更新プログラムのチェックをすると表示はされなくなった。履歴を見てもちゃんと適用されていると思う。
 このところ少しサウンドにノイズが乗るような感じがあったのだが、直ってるといいなぁ。

[2019/05/31]
 ノイズ問題はよくわからなくなったので棚上げ。私はNHKのラジオ英語のストリーミング版を毎週録音していて、それに最近ノイズがあって気になったのだが、再度確認したらソースの段階でノイズが載っていた。ただ、それで全て解決したのかというとそれも怪しくて、ちょっと様子見。

[2019/06/04]
 因果関係不明だがシャットダウン時にpfn_list_corruptエラーが出た。私のwin10機はほとんどブルースクリーンが出たことないので珍しい(ブルースクリーン自体も固まっていたので電源ボタンから強制終了した)。

[2019/07/01]
 昨日定例アップデートがあった。最近Win10機が2台になったので注意していたのだが、ノイズ問題はどちらのPCにも持続している。やはりOS由来の不具合である可能性が濃厚。

[2019/08/02]
 30日の累積更新プログラムでノイズ問題解決したっぽい。NHKラジオ英語のストリーミングを聞くのが習慣なので、些細なことなんだけどどうしても気になっていた。安堵。


・How to block the automatic cleaning of Windows 10's Thumbnail Cache
https://www.ghacks.net/2019/03/04/how-to-block-the-automatic-cleaning-of-windows-10s-thumbnail-cache/

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 自閉症の側から世界がどう見えているかはなかなか推察し難いものがあるわけだが、強力な手がかりとなるかもしれない有名な実験の記事("Sally-Anne test")を、英語版Wikipediaで発見したので拙和訳してみた。
 他者のなさ、あるいは他者性のなさみたいなものが彼らの特徴だと思うのだが、この実験では、寸劇の登場人物と自己の区別をつけられない彼らの意識の有り様がかなり露骨に示される。


サリー・アン課題

サリー・アン課題は心理学におけるテストであり、誤信念を他者に帰する社会的認知能力を計るため、発達心理学において使われる。サリー・アン課題の主要な実装は、サイモン・バロンコーヘン、アラン・M・レスリー及びユタ・フリスによって1985年になされ、1988年にはレスリーとフライスが、お人形ではなく、人間の俳優によってこの実験を繰り返し、同様の結果を得た。


1 課題の説明
2 結果
3 批判
4 他のヒト科の動物
5 参照


課題の説明
効果的な課題に発展させるために、バロンコーヘンらはウィンマーとパーナーによるパペット・プレイの枠組み(1983)を修正した。この中で、パペットは、純粋な作り話での仮定によるキャラクターというよりも、あるストーリーにおける実体的なキャラクターとして描かれている。バロンコーヘン、・レスリー、およびフリスによるこの自閉症の「心の理論」研究では、従来の診断基準によって自閉症と診断された20人、ダウン症である14人および臨床的に健常であると確定された27人の、計61人の子どもたちがサリーとアンによってテストされた。

この課題の手順としては、お人形の紹介のあと、子どもたちはそれらの名前を思い出す対照質問(名称質問)をされる。それで以下のような寸劇が上演される。サリーがおはじきを取って彼女のバスケットの中に隠します。そうして彼女は部屋を去って散歩にでかけます。彼女がいない間、アンはサリーのバスケットからおはじきを取り出して自分の箱に入れます。そこでサリーが再び紹介され、子どもたちは以下の質問を受けます。信念質問:「サリーは彼女のおはじきをどこに探す?」。


結果
課題をパスするためには、この信念質問に対し、サリーが自分のバスケットにおはじきがあると信じていることを示唆して、正しく答えねばならない。この答えは、サリーの視点よって連続的なものなのであり、参加者自身の視点によらない。もし参加者が代理的視点を採り得なければ、サリーが参加者と同じようにおはじきが移動していると信じる要因になってしまう。この課題をパスすることは、サリーが、現実と食い違っているとしても、彼女自身の信念を持っていると、参加者が理解していることの明示だとみなされる。そしてこれは「心の理論」の核心的要件である。

バロンコーヘンらの研究では、臨床的に健常である子供の27人の内23人(85%)が、そしてダウン症の子供14人の内12人(86%)がこの信念質問に正しく答えた。しかしながら、自閉症の子供は20人の内4人しか正しく答えられなかった。全体的には、四歳以下の子供が、自閉症のたいていの子供(年齢は上)とともに、サリーが彼女のおはじきが動かされているのを知らないことに見るところ気づけず、信念問題に対して『アンの箱』と答えた。

この課題は決して完全に最終的なものではない。しかしながら、その応用は自閉症における社会的な発達傾向を伝えている。


批判
バロンコーヘンらのデータが自閉症児における「心の理論」の欠如を示していると主張される一方で、彼等に影響を与えるありうべき他の要因が存在する。例えば、自閉症の個体は認知的により簡単な想起タスクにパスしうるが、自閉症の子供と聴覚障害者対照の両方がもつ言葉の問題が結果を混乱させる傾向にある。

ラフマン、ガーンハムおよびリドー(2001)は、社会的伝達機能としての視線に関して、サリー・アン課題と自閉症の間のリンクをより深く調査した。彼らはおはじきの第三のありうべき場所を追加した(調査者のポケット)。自閉症児と中程度の学習障害児がこのフォーマットでテストを受けた時、どちらのグループも信念質問に同等によく答えた。しかしながら、中程度の学習障害児の参加者は確実に正しい場所を見たが、質問に正しく答えた参加者ですら、自閉症児はそうではなかった。これらの結果は自閉症に関連する社会性欠如の表れかもしれない。

タガー・フラスバーグ(2007)は、サリー・アン課題の実証的事実にもかかわらず、基礎をなしている自閉症における「心の理論」仮説の重要性に関して、学者の中で不透明感が拡大していると述べている。成し遂げられたすべての研究の中で、多少の自閉症児はサリー・アン課題のような誤信念タスクにパスした。


他のヒト科の動物
チンパンジー、ボノボおよびオランウータンの視標追跡は、3種すべてがキングコングの着ぐるみ対象の誤信念を期待し、サリー・アン課題をパスしたことを示した。


参照
(省略)

(Translated from the article "Sally-Anne test" on Wikipedia)

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