・コッペリア(英国ロイヤル・バレエ団)
・ジュエルズ(オペラ座)
・パキータ(オペラ座)
・イワン雷帝(オペラ座)
・ドンキホーテ(新国立劇場バレエ団)
・くるみ割り人形(英国ロイヤル・バレエ団)
・ラ・シルフィード(オペラ座)
・カルメン/若者と死(オペラ座)
先月末からのバレエ鑑賞リスト。
『イワン雷帝』。十字架のモチーフが妻の毒殺に際しくどいほど繰り返され、微妙というかやりすぎというかやや逆効果か。バレリーノはまず細身だから威圧的に着飾るとどうしてもどこかチンピラ風に。ただイワン役は跳躍が素晴らしく、頑張ってはいたけれど。
『ラ・シルフィード』は1972年のスタジオ収録作品だったが印象強かった。夢見がちな青年は、誘惑する妖精に夢中になり、慕ってくれていたはずの女の子に見捨てられてしまう。夢見がちにすぎる青年を、夢見がちにすぎるがゆえに愛する女性がもしいるとしたら、たぶんその人は不幸な女性に違いない。まともな女性は(ある限度において)見捨てるのが正しいのだろう。物語の型としてかすかに浦島太郎。あと、スコットランドが舞台で男性もスカートを穿いているのが多少奇異だった。主人公など農夫なのだがキルトを普段から着用するものだろうか?
マリ・ジロは観た中では最もセクシャルな雰囲気のエトワールだが、ザハロワと比較すると下卑ていて動きがはるかに重い。
このひと月ちょっとでバレエのDVDを15本観たことになるが、まだまだ観たい意欲は残るのだけど、現状レンタルできる中で興味をもったものはだいたい観た感じかな。
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