今日NYT東京支局長のMartin Facklerがリツイートしていて眼に留まったのだが、Washington Post東京支局長のAnna Fifieldが日本の通りがかりのホルモン焼屋の看板の、おそらくは英語のおかしさ、をツイートしていた。それが下記。
Sign outside restaurant in my 'hood: "Welcome to Grilled Guts" #japan #marketing #yakiniku pic.twitter.com/JNcCHmRFGX
— Anna Fifield (@annafifield) 2015, 5月 21
正直、私は一瞬何が奇異なのか意味が分からない感じがあったのだが、'Grilled Guts'でググってみたところその検索結果の少なさがわかって、遅ればせながらも察しがつき始めた。たぶん、なのだが、Gutsは単に解剖学的な内臓のことであり人間も動物も含めたかなり広い概念なのだ(だからホルモン焼屋の意図はある意味で全否定はされない)。で、本来英語で(動物の)臓物料理を言う時はOffalを使うのが一般的のようで検索してもいっぱい臓物料理のページや画像がヒットする。
概念がより限定された一般的な単語があるのに、あえて無駄に広義の語彙を使用するとしたら、おそらくは「あまり」の部分に発言者の意図が込められていると思うのは確かに人情である。いや、何を言いたいかというと、Offalというわかりやすい一般的に臓物料理のために使われている単語があるのにあえて人間の内臓も含めるGutを使うことは、要は人肉食(cannibalism)を隠喩するのだ、おそらくは。
近年中国の台頭により米メディアの東京支局員のレベル低下について云々言われる感じもあるが、この件を彼らの笑いのレベルとして眺めた場合、そんな気もしてくる。
ちなみにこの直後にAnna Fifieldがツイートをしたのはなぜか(オリエンタリズムの象徴でもある)力士である。もちろん力士は大食いっぽい。
Sumo time: the sumo tour is in Tokyo right now and I've finally managed to catch them pic.twitter.com/ssl4oN7WPi
— Anna Fifield (@annafifield) 2015, 5月 21
いったい私が何を言おうとしているのか伝わってる自信がそうはないわけだが、まぁ、ただの思い過ごしかもしれないので、そっとしておこう。
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