![]() | ![]() |
山鉾は、前輪・後輪とも車輪と車軸が固定的に一体となっていて操舵機能がなく、台車の構造にも似てそのままではうまく曲がることができない。そこで、割った竹を地面に敷きその上に水を撒いて滑らせるように方向転換させる。つまりは力ずくで無理矢理回転させるのであって、その様子がある種の見せ場ともなっているのだが、メカニズムとして劣後していると言えば言える。白人の見物客もわりといるのだが微妙な反応であるような気もする。私も最初に辻廻しを見た時はなんでわざわざこんな不効率なことをやっているのかと思ったものだが、それ自体に歴史的価値を認めてのことなのだろうと一応今は納得している。
コメントする